2016-06-26 19:15

食・ヘルス(健康)

医師はたった13.0%しか食塩摂取量の目標値を守れていない

メドピア
医師対象のアンケート結果の発表
厚労省の2015年4月の食事摂取基準の改訂で、1日当たりの食塩摂取量の目標値は男性8.0g/日未満、女性7.0g/日未満。この数値が守れているか、医師を対象としたアンケートをメドピア株式会社が実施。4,021人の医師が回答した結果を、2016年6月10日に発表した。

メドピア株式会社は国内医師の3人に1人が参加している医師専用コミュニティサイト「MedPeer(メドピア)」を運営。調査期間は2016年5月30日~2016年6月5日。

摂取量を気にしていないのは全体の37.3%の1,498件。夏場の汗対策や、運動してよく汗を流すので気にしていない男性医師(50代)や、好きな物ばかり食べたり、摂取している実際の量が不明だと打ち明ける医師。血圧が低めで薄味が好きだから気にしないと答える40代女性精神科医もいた。

目標値以内の医師は13.0%
では、塩分量を気にして目標値を守っている医師はどれくらいかというと13.0%で、食事は薄味を意識したもの。

521件の回答の中には、美容・アンチエイジングの治療に従事する女性医師からの声も。塩分の多量摂取は、むくみの原因にもなるため、血圧を気にする中高年だけでなく、美容を気にする若い世代にも塩分を控えるよう勧める。

目標値が守れていないのは約半数
一方で、気にしているが目標値は守れていないという回答は2,002件。全体の約半数の49.8%。

尿で測定すると10gの食塩量だったと答える40代の一般内科医もいるが、食塩量を計算していない食事。インスタント麺は塩分5~6gを含み、また、日本人の食塩摂取量は世界で上位3位に入る。そのことを患者に伝えるが40代の産業医自身も目標値以内にできてはいない。

当直で出前を月に10回取ったり、睡眠時間を取るため出来合いの物を食べてしまうといった、忙しくて食事に気を使えない医師の現状も垣間見える。

(画像はプレスリリースより)


【参考】
※メドピア株式会社 プレスリリース
https://medpeer.co.jp

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