子宮頸ガン

●症状

子宮ガンの60~70%を占めるのが子宮頸ガンです。子宮頸ガンとは、子宮の入り口付近にできるガンのこと。

 症状としては、不正出血や性交渉の後の出血、また生理の期間が長くなるなどです。さらに進行すると下腹部や腰に痛みを感じ、また尿が出にくかったり、血尿や血便などもみられます。ただ初期にはほとんど自覚症状がなく、不正出血やおりものの変化で気付きます。出血というと赤い血を連想しがちですが、褐色のおりものも出欠のうちですから、見逃さないようにしましょう。

●原因

子宮頸ガンのはっきりとした原因はわかってはいませんが、ヒトパピローマウィルスの感染が大きな原因と言われています。

では、どのようにして感染するのでしょうか。それは、男性との性交渉と言われています。ヒトパピローマウィルスは男性性器の分泌物に含まれていて、一度でも性体験がある人なら子宮頸ガンになる可能性があるのです。

 ただヒトパピローマウィルスに感染したからと言って必ずガンになるわけではありません。免疫力の低下やタバコなどが発症に影響するとも言われています。

 また男性にもヒトパピローマウィルスがうつるのではないかと心配される方もいらっしゃるかもしれません。大丈夫です、男性は感染してもガンにはならないのです。しかし、自分が特定の男性としか性交渉していない場合でも、その男性がウィルスを持っていたら感染し、発症の可能性があります。正常な細胞がガンになるまでには数年以上かかります。ですので、何年も昔の一度の性交渉が感染源ということもあるのです。

●検査

ガンができる子宮頸部は膣の奥の見える部分にあるので検査しやすく、発見もしやすいです。早期に発見できればほぼ100%の確率で治療ができますので、定期健診が治療の要となります。
 検診では、綿棒や小さなブラシ・ヘラなどで子宮頸部の細胞をこすり取ってガン細胞があるかどうかを調べます。子宮粘膜をこするだけですので、痛みも出血もなく一瞬で終わります。恥ずかしさよりも、発見の遅れたガンの方が恐ろしいので、年に一度は婦人科検診を受けましょう。

●治療

治療の基本は手術です。しかし、進行の程度が0期~Ⅳ期まであり、進行がⅢ期・Ⅳ期では手術が不可能で放射線治療と抗がん剤による治療になります。0期やⅠ期で妊娠を望む場合は子宮を残す場合もありますが、基本は全摘出となり、周囲の組織やリンパ節も取る場合も多いです。




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