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2012-12-13 13:00

その他

アフガニスタンの今、変わる美容整形

アフガニスタン
傷の修復から美容のための整形へ
数年前までは、戦争や家庭内での暴力によって受けた傷や、酸を使った襲撃によるやけど、混乱した世への絶望で精神にも深く痛みを負ったことによる自傷行為の傷などを修復することがほとんどだったアフガニスタンの美容外科が変わりつつあるという。11日AFP通信が伝えている。

それによれば、最近の首都カブールにある美容外科医院では、最も人気があるのは鼻の美容整形で、しわ取りや豊胸手術、腹部の整形手術など、先進国でも一般的な、理想の女性の見た目の美しさを求める整形が多くなっているという。

(画像はイメージ)
中流階級の勃興と平和への道のり
鼻の手術は平均すると約300ドル(日本円で25000円程度)で、アフガニスタンの多くの人々にとっては、月給1カ月分に相当し、決して安いものではない。しかし、タリバン政権崩壊後、大量の支援金が流入し、中流階級が出現、こうした新たな階層を形成している人々は、イランやアラブ首長国連邦のドバイ、欧州諸国といった各国の流行に敏感で、美容にも関心が高く、整形手術にも出費を惜しまない傾向にあるという。

傷の修復ではなく、美しくなりたいという気持ちで、こうした手術を考えられるようになったのは、一定程度の平和が訪れたからこそであろう。

ただ一方で、ドバイなど、より開放的でリベラルな都市を見た経験から、妻を見た目で非難し、別れたいと切り出す男性なども出ており、結果、女性が整形をなかば強要されるようなケースもでてきているようだ。

ベールの下でも、女性たちが自分らしく美しさを謳歌できる平和が、各地で少しでも早く、そして広く真に実現することを願いたい。

外部リンク

AFPBB 該当記事
http://www.afpbb.com/article/life-culture/
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