• TOP
  • >
  • 資生堂の広告を手がけた中村誠氏の回顧展in資生堂ギャラリー
2014-05-30 12:00

その他

資生堂の広告を手がけた中村誠氏の回顧展in資生堂ギャラリー

中村誠
戦前のイラスト広告を写真へ
資生堂ギャラリー(東京都中央区)で昨年永眠した中村誠氏の回顧展「中村誠の資生堂 美人を創る」が開催される。

中村誠氏は資生堂の広告を数多く手がけてきたグラフィックデザイナーでアートディレクター。1949年に資生堂に入社してから戦前の資生堂のイラスト広告を写真広告へ転換させた人物として知られている。

ただ単にイラストから写真へ変えただけでなく、その仕事内容は実に繊細なもの。中村氏は生前「計数に表現することのできない表情とか、雰囲気、空気感を大切にしてきた」と語っていた。

資生堂が確立していた独自のイラスト広告の伝統を受け継ぎながら、製版の工夫、大胆なトリミングといった手法により広告を進化させていった。
(画像はプレスリリースより)
「一業、一社、一生、一広告」
中村氏が築いたスタイルは他の人ではできなかったということは、こんなエピソードからうかがえる。

「一業、一社、一生、一広告」、これは中村氏が企業デザイナーとして掲げていたモットー。「企業のアイデンティティーをビジュアライズするのがアートディレクターの仕事」と語っており、生涯、企業イメージの創出に力を注いだ。そんな実直な意識のもと生み出された広告だからこそ、見る人に深い印象を与えるものになったのだろう。

中村氏の広告は国内だけでなく海外でも賞を得るなど世界的に高く評価されている。

回顧展は2014年6月3日(火)~6月29日(日)11:00-19:00 (日曜のみ11:00-18:00) 開催される。


【参考】
・株式会社資生堂 プレスリリース(PRTIME)
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000146.000005794.html
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook