2014-10-17 08:00

食・ヘルス(健康)

脂肪の取り過ぎによる運動能力の低下をゴマが抑制!

セサミン
(画像はイメージです kris kurg

欧州糖尿病学会でセサミンの効果を発表
2014年10月10日、サントリー健康科学研究所は、北海道大学と共同研究でセサミンの運動能力低下およびミトコンドリア機能不全に対する効果を確認したことを明らかにしました。

この研究成果は、第50回欧州糖尿病学会(オーストリア:9月15日~19日)にて発表済です。

背景
脂肪の摂りすぎや糖尿病では運動能力が低下します。この原因は高脂肪食負荷動物の実験から、骨格筋において活性酸素によるミトコンドリア(細胞のなかでエネルギーを産生する部位)機能不全でエネルギー産生能力が低下との報告があります。

研究内容
マウスに正常食を与えた群、高脂肪食を与えた群、正常食にセサミンを加えた群、高脂肪食にセサミンを加えた群で8週間の投与前後の運動能力とミトコンドリアの機能を測定しました。

セサミンは食事全体の0.2%に当たる量を与えました。

運動能力はトレッドミル運動時(動くベルトの上で強制的に運動を行わせます)の走行距離と時間を比較したところ、セサミン投与により、高脂肪食による走行距離、時間の低下をセサミンは抑えることが分かりました。正常食ではセサミンの効果はありませんでした。
セサミン


ミトコンドリアの機能は骨格筋のNADPHオキシダーゼ活性量(活性酸素を発生する酵素)と活性酸素発生速度およびクエン酸合成酵素活性量(細胞のエネルギー産生能力の指標)で比較しました。

高脂肪食により、NADPHオキシダーゼ活性量および活性酸素産生速度は増加し、クエン酸合成酵素活性量は低下しました。

セサミンを加えた高脂肪食を摂取したマウスでは、それらが有意に抑制されました。

以上の結果は、脂肪の多い食事による運動能力の低下をセサミンが抑制する可能性を示唆しています。

【参考】
・サントリーウエルネス株式会社 プレスリリース
http://www.suntory.co.jp/news/2014/12185.html
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