2015-03-19 08:00

食・ヘルス(健康)

腸内細菌叢がビフィズス菌優位な人は物忘れが少ない?

ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク
森永乳業と東京医療保健大学との共同研究
森永乳業と東京医療保健大学は共同で、中高年齢層男女2万人を対象に「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」の継続的な摂取と健康状態との関係を調べるために全国調査を行った。

研究成果は日本農芸化学会(2015年3月27日、岡山)で発表することを予定している。

演題名は、「日本の男女中高年における、「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」摂取と健康状態に関する横断研究 結果 1-調査対象者の生活習慣、健康意識、生活習慣病の罹患経験-」と「日本の男女中高年における、 「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」 摂取と健康状態に関する横断研究 結果 2-乳酸菌飲料摂取と体重、排便状態、 QOL および各種疾患経験との関係-」。

健康寿命
健康寿命とは、日常生活に制限のない期間と定義されている。2013年の健康寿命は男性71.19年、女性は74.21年で同時期の平均寿命は男性80.21年、女性では86.61年と男性では9年、女性では12年強の、日常生活に制限のある期間が存在する。

今回の調査結果
便秘・便秘傾向(排便回数週4回以下)と物忘れのリスクが「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」摂取群で低かった。

男性に多い大腸ポリープでは男性にのみ摂取群で罹患リスクの低下が見られた。

女性に多い骨折(骨粗鬆症に罹患すると骨折リスクが上昇する)では女性のみ骨折リスクが低下していた。

考察
「ビフィズス菌配合カルシウム強化ミルク」を継続摂取することにより、日常生活における便秘や物忘れといった悩みが改善し、特定の疾患のリスクを低減させる可能性が示唆された。

この結果を、エビデンスとして確立するためには、前向きの試験が必要である。

(画像はプレスリリースより)


【参考】
・森永乳業 プレスリリース
http://www.morinagamilk.co.jp/download/index/14463/20150313.pdf
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • twitter
  • facebook