2016-05-16 11:30

食・ヘルス(健康)

女性だけじゃない! 子どもにも広がる人気『食育スムージー』に注目

健康
最近すっかり人気が定着したスムージー。美容や健康に意識の高い女性に限らず、近年は「子ども」にも需要の波が広がりつつある。野菜不足の解消や調理体験にもつながるということで、子どもの「食育」にも良いメニューとして注目されているのだ。

トレンド総研では、こうした子どもの食育につながるスムージーを『食育スムージー』と名付け、その実態について調査を実施。5~15歳の子どもを持つ母親500名への調査結果を中心に、トレンドの専門家へのインタビューも行った。

7割が「スムージーは子どもの食育において有効なメニュー」と回答
スムージー飲用経験のある母親に「スムージーは子どもの食育において有効なメニューだと思いますか?」と聞くと、71%が「そう思う」と回答している。

その背景には、スムージーによる子どもの野菜摂取量アップや、苦手野菜の克服などへの期待があるようだ。
「子どもが苦手な野菜をスムージーにすると、飲んでもらいやすくなると思いますか?」という質問においては、スムージー飲用経験がある母親のうち70%が「そう思う」と回答。また、「スムージー作りは子どもの調理体験のきっかけとしてよいと思う」という母親も、全体の65%に。「簡単、安全に調理できるから」(34歳)「一緒に作ることで、苦手な野菜も食べられるようになりそう」(29歳)などの声があがった。
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子どもの「食育」分野で再注目されるスムージー
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今回の調査で、『食育スムージー』に注目が集まる背景について、生活者のトレンドに詳しい商品ジャーナリスト・北村森さんはこう語っている。

「近年さまざまな野菜の楽しみ方が話題になり、また、これらを作るためのキッチン家電や専用アイテムの売れ行きも好調。こうした動きから、外食だけでなく、家庭でも楽しく野菜を摂りたいという消費者の意識が見てとれます。」


こうした野菜の楽しみ方が提案されるようになったきっかけの1つと言えるのがスムージーだという。


「スムージーの登場は、消費者にとって新たな発見につながりました。また、スムージーは食材の自由度が高く、自宅にある材料で作ることができるというのも魅力です。」


そんなスムージーが、近年は「子ども」にも需要の波が広がりつつある。

「野菜不足の解消や、手軽な調理体験にもつながるという理由から、子どもの「食育」分野で再注目される動きが加速しています。最近では、このような『食育スムージー』の考え方を取り入れ、レシピを提案したり、野菜を積極的に摂るためのヒントを提供する企業も登場しています。」


それでは、子どもにとって飲みやすいスムージーとは、どのようなものなのか。

管理栄養士・柴田真希さんは、「野菜の風味がダイレクトに感じられると、子どもにとっては飲みにくい場合もある」とコメント。

「ポイントは、野菜の苦みやクセをおさえるアレンジをすること。例えば、子どもが好きなカルピスやチョコレート、アイスクリームを組み合わせると、苦手な野菜を使っていても飲みやすくなります。」

子どもの好みにあわせたスムージーレシピは、食育の近道になりそうだ。

【参考】
※トレンド総研
http://www.trendsoken.com/
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