vol.61 春爛漫!


季節がらか、それとも花への関心が高くなったのか、
このところ、花に関する催しが多いようです。



そんな中、私が訪れたのがこの展覧会。
山種美術館の“花✿Flower✿華”
花を題材とした絵画、掛け軸など、江戸時代から現代までの作品を見ることができます。
残念ながら、館内は撮影禁止。
唯一撮影が許可されたのが、



酒井抱一の“月梅図”
枝の姿が見事な紅梅と白梅のむこうに、ほんのり月がうかぶ
江戸時代に活躍した酒井抱一の作品。

館内は桜、あじさい、バラ、牡丹、梅など、
季節ごとの花で分けられて、数々の作品を展示。
同じ花を題材としていても、
作者によって、花自体の印象がこんなに違うものかと驚かされます。
身近ある花が題材なので、
作品の美しさはもちろんですが、作家の思いが伝わってきます。
特に印象に残ったのは、
冒頭のポスターにも使われている、田能村直入の“百花”
巻物のような長い絹の本に何種類もの花が描かれています。
まるで、日本画のフラワーアレンジです。
色、形がさまざまな花をバランスよく配置し、百花というにふさわしい美しい作品でした。

ゆっくりと味わうように展示を楽しめるのは、こじんまりした美術館のいいところ。
静かな時間が流れていきます。



そして、ゆっくりと作品を愛でた後は、美味しいお菓子で一服。
併設のカフェでは、この企画展の間、展示された作品をイメージした和菓子をいただくことができます。



私はお煎茶といっしょに“鼻の王”をいただきました。
ゆっくりとした午後のひとときでした。

今、お花に関する催しや映画がいろいろ開かれています。
外出するには、気持ちのいい季節。
古の時代から現代まで、変わらず人々に愛されてきた花々。
ぜひ、楽しんでみてください。

花✿Flower✿華 山種美術館
http://www.yamatane-museum.jp/exh/2017/flower.html

ルドゥーテの「バラ図譜」 横浜そごう美術館
https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/17/redoute/index.html

映画 ターシャ・チューダー静かな水の物語
http://tasha-movie.jp/

映画 マイビューティフルガーデン
http://my-beautiful-garden.com/




・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




美人花壇 TOPへ >>
美通信 コンテンツ一覧へ  >>