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vol.104 春、ラナンキュラスがかわいい!





ラナンキュラスの進化がすごい!
花を表現するのに進化というのも変ですが、
ここ数年のラナンキュラスの変化はまさに進化と言いたくなるほど。
昔はチューリップと同じように赤、白、黄色の原色が中心で、
茎が弱く、折れやすい花でした。
徐々に改良が進み、色も花形も豊富、さらに花持ちが抜群の優れた品種になりました。

今回はラナンキュラスを1輪使った花活けをご紹介します。



花の中心と外側の色が違う赤が印象的な品種です。
丸い花形がとてもかわいい!
1輪ざし用の花瓶は口の小さいものがよいですね。
このように底が広くなっていると細長い花瓶より安定感があって使いやすい。
花瓶の高さを1とすると、花の高さは2から2.5倍くらいにすると、
バランス良く活けられます。



ナチュラルな感じに飾りたいときは、
アイビーなどの流れのあるグリーンと合わせるといいですよ。
ガーベラなどもそうですが、葉がなく大きめの花は全体のバランスが難しい。
そういう時はぐっと短くして、別のグリーンをプラス。



ラナンキュラスはキンポウゲの仲間。
これはラックスシリーズと呼ばれる一重っぽい品種。
キンポウゲの花に似ていますね。
ラックスは花びらに光るような艶があるとてもきれいな品種です。
他のラナンキュラスにない脇枝のきれいなラインが魅力です。
蕾もきれいに咲くすぐれもの。
1輪で自然なやさしさのある活け方に仕上がります。



ひと手間かけて、1本のラナンキュラスを切り分けてみました。
少し手を入れるだけで、まとまりのよい感じになります。



脇枝を1本切って、手前に入れました。
切って入れた手前の枝は茎が短いので、
花瓶の水を多めに入れておくのを忘れないでくださいね。



大輪のラナンキュラス。
大きいものは花の直径が15㎝くらいあるものもあります。
花びらが薄く重なって、繊細な美しさです。
テーブルの上に置いて、いつまでも眺めてみたくなります。
きれいな花型を楽しむための一工夫を紹介します。



お皿のようなガラスの花瓶。
普通の底があるお皿でも代用できます。
あと、ペットボトルをご用意ください。



ペットボトルを切って、写真手前のリングを作ります。



リングを花瓶の中央にセットし、水を入れます。



ラナンキュラスは短くカット。



ペットボトルのリングにのせます。
リングがあるおかげで、外側の花びらがつぶれずにきれいな丸い花形が保たれます。
また、外側の花びらが水に付かないので、花びらが痛まず、花が長持ちします。

種類も豊富なラナンキュラス。
ここでお紹介したのはごく一部。
同じ種類の花と思われないほど、バラエティに富んでいます。
見た目の繊細さにくらべ、丈夫で扱いやすい花です。
ぜひ、春の近いテーブルに飾ってみてください。





・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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