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vol.106 やっぱりこの花が好き!



そろそろ庭の雑草が気になってくる頃。
早いうちに草むしりをと思い庭に出てみると、
クリスマスローズが花壇に寄り添うように咲いていました。



うつむきかげんに咲く姿と少しくすんだ花色が、
冬の冷たい空気を押しやるような春の日差しに似合っています。
この花の名前の由来は、クリスマスに咲く花だからと言われています。
クリスマスに咲く品種はクリスマスローズの中でもニゲルという種で、
多くは冬の終わりに芽吹き、早春に盛りを迎えます。



クリスマスローズは切り花としても人気が高く、
お花屋さんの店先でもよく見かけます。
本来水揚げが難しい花ですが、
春本番になるとめしべがふくらみ、その中に種を抱えるようになります。
実はこうなってから、花を摘むと花持ちがとてもいいです。



庭から何本かクリスマスローズを収穫。
今日はジャムの瓶に飾ります。



口が大きく高さのないジャム瓶のような器は花がうまく留ってくれません。
そういう時は花材を小さな花束にしてみましょう。



クリスマスローズを何本か手で束ねます。



輪ゴムか紐を用意して、束にします。



茎の長さを花瓶に合わせてカット。



小さな花束とは別に2本は束ねずに残しておきます。



まず瓶の中に花束を入れ、落ち着きのいい所にさします。



花束の反対側に八重のクリスマスローズをいれます。
花束が花留になって、頭の重い八重の花でもうまく固定できました。



手前に残りの1本をさします。
これで終了。



アクセントにグリーンベルをプラスすることに。



こんな細い茎でも花束の中に茎をさせば、すうっと立って、全体に動きが生まれます。

花材が少ない時はあらかじめ花束にするとうまく固定することができます。
ギュッと束ねてしまって花の表情がうまくでないときは、
すべてを花束にせず、何本かは後から足すようにします。
広がりも動きもでて、生き生きとした春らしい花いけになります。
花壇ではうつむいているクリスマスローズ。
こうしてテーブルに飾ると花顔がよく見えます。
かわいいな。やっぱり私はこの花が好き!





・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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