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vol.109 あしかがフラワーパーク 大藤


長いゴールデン・ウィーク。
皆さんはどのように過ごされましたか?
私はずーと念願だった栃木県足利市へ藤の花を見に行きました。



目指したところは足利市のあしかがフラワーパーク。
当日は天気がよく、
園内には宝石のような藤の花が光の中で輝いていました。

もう15年ほど前でしょうか、
私の花の教室の生徒さんが一冊の絵本を見せてくれました。
見たこともないような巨大な藤の木を、トレーラーにのせて運び、
別の公園に移植をして、元気に再生させるという話で、
それがこのフラワーパークの大藤ことでした。
絵本のせいか、おとぎ話の世界のことのようで実感がわかず、
それ以来、この大藤を自分の目で見てみたいと思っていました。
でも、藤の花の季節はゴールデン・ウィークにあたるので、
混雑を考えるとなかなか実行に移せない。
でも、今年は10連休。ついに行って参りました!



門をくぐり、人の行く方向へ足を運ぶと、まもなく薄紅色の藤棚が見えます。



藤と言うと藤色、紫のイメージですが、この淡いピンクの花もいいですねぇ。



白い藤もあります。
佇まいが美しい!
白藤は見頃前で、名物の80メートルのトンネルは残念ながら蕾でした。



それでも日当たりのよいところは咲き始めていて、
花は清楚で、ほのかに香りがありました。



紫の藤棚が見えてきました。
花が池の水面に映り込み、すばらしい風景を作りだしていました。



近くに寄れば、迫力の景色です。



藤棚にも圧倒されましたが、藤の壁もすごい!
見ごろには少し早いようでしたが、
あと数日もすれば一面に咲き乱れる藤の花、すばらしいでしょうね!

あしかがフラワーパークは1968年に現在とは違う場所で、
「早川農園」として開園されたそうです。
都市開発のため、1997年に現在の場所に移り、
あしかがフラワーパークとして、オープン。
現在の場所に、早川農園に植えられていた大藤も移植されました。
大藤の移植は前例がなく、日本始めての移植プロジェクトは全国から注目を集めたそうです。
この前代未聞のプロジェクトを成功させたのが、
私が読んだ絵本の著者であり、日本の第一号女性樹木医の塚本こなみさんです。

現在、あしかがフラワーパークには、4本の大藤と白藤のトンネルがあり、
これらは栃木県の天然記念物に指定されているそうです。
園内には藤の花だけではなく、年間色々な花が咲いているそうですが、
やはり、大藤が見ごろの時に訪れたい。
来年はぜひ!とお考えの方、
ゴールデン・ウィークにここを訪れるなら、
朝一番に行かれることをお勧めします。
(藤の季節は朝7時開園です。)
人が少なく、ゆっくりと鑑賞できます。
(8時を回ると訪れる人がぐっと多くなります)
朝の清々しい空気の中で、樹齢150年の藤に相対することができ、
目を閉じると植物の力が身体の中にすうーと入っていくような気がしました。
藤の木のパワーをいただき、
令和元年、いい年になりそうです!



あしかがフラワーパーク
https://www.ashikaga.co.jp/index.html




・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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