vol.112 小田原を訪ねて



小田原への旅。
東京近郊に住んでいながら、ゆっくり小田原の街を歩くのははじめて。
箱根や熱海などの観光地へ向かう途中という印象が強く、どうも小田原ではランチやおみやげを買って、次へ移動というパターンになってしまう。
駅で友達と待ち合わせ、まずは小田原城へ。



お城に向かって歩くこと10分。
小田原城のお堀が見えてきました。
赤い橋がいい感じです!気分は古の時代にタイムスリップ。
いよいよ橋を渡り、城内へ。



正門から、馬出門、銅門をくぐり、人波に続いて進むと、
目の前一面にあじさいの花が広がります。
じつは、私が一番楽しみにしていたのは、城址公園のこのあじさいと菖蒲です。
期待以上に美しい!
お城の城壁や松をバックに色とりどりのあじさいが段々に咲き、
着物の裾模様のように、下に菖蒲の花が広がっています。
菖蒲とあじさいの組み合わせは、紫、ピンク、白のグラデーションの色が美しい。



菖蒲の間をゆっくりと花を楽しみながら、散歩することができます。
お天気にも恵まれて、幸せです。

2016年に平成の大改修を終えたピカピカの小田原城。
メインの天守閣に登りました。
天守閣の内部はお城の歴史を伝える資料館になっています。



息を切らして、天守閣の展望デッキまで上がってきました。
小田原の街のむこうに相模湾を望むことができます。
右に見える半島は伊豆半島でしょうか?
青空と海、いい眺めです。

小田原城を後にして、市内をぶらぶら。
地元の友達に勧められた干物屋さんへ。
ここでおみやげの干物を買うのかと思いきや、
店の脇の路地に入っていきます。



見れば、小さなトンネルの向こうに額縁の絵画のように海が輝いていました。



まだ夏には早い海岸。
人もまばらで、静かな海です。
いっぱい空気を吸って、海の香りを楽しみました。

さて、海を満喫した後は干物屋さんの早瀬幸八商店店内へ。
あれこれ迷いながらおみやげの干物を買って、次は山の方へと向かいます。



一夜城YOROIZUKA FARMで美味しいスィートとお茶をいただきました。
レストラン、カフェが併設されたパティスリー、ブーランジェリー。
あの鎧塚俊彦シェフのお店です。
お菓子やパンだけでなく、地元の野菜や特産物を販売するコーナーもあります。
外はハーブや果樹の畑になっていて、地元と結びついた新しい形態のレストラン、カフェ。
自然のふところに身をゆだねる気分です。



外に出て、畑を散策すれば、この景色!
目の前の畑はブルーベリーです。
枝にはまだ青い実がぎっしりとついていました。

海と山、両方を味わえる小田原。
都心から近いのに、目一杯の自然が楽しめます。



そして、今晩のお宿は奥湯河原の老舗旅館「加満田」



この昭和な感じがいいですねぇ。
こじんまりした旅館で、落ち着いていて大人向きの宿と言えます。



お部屋は明るいお庭の見える静かな和室です。
加満田は昭和の作家たちが愛した名旅館。
廊下には黄桜のかっぱの絵やここを訪れた作家の方たちの手紙などが飾られて、
とても興味深い。
何と言っても、すばらしいのは温泉の質。
先ほど立ち寄った早瀬干物店の女将さんも、今晩のお宿は加満田と言うと
仕事柄色々な旅館の温泉に行くけれど、加満田のお湯が一番!と太鼓判。

では、私も貸切り露天風呂で源泉かけ流しの自慢の湯に浸かって、
ゆっくりしたいと思います。


早瀬幸八商店
https://hayasenohimono.com/

加満田
http://kamata-oku.com/





・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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