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vol.113 夏の花のイベント


「六合」クニと読みます。
ハムが有名なので、知っている方も多いかも。
軽井沢から車で1時間半、群馬県の山あいの地域です。
ここは初夏から秋にかけてかわいらしい野花を栽培している、
フローリストにとっては、とても魅力的な花の産地です。
ここで花のイベントがあると言うので、訪ねてみました。



生産者さん、市場の方たちそして花屋さんと、
それぞれ立場の違う花に携わる人たちが意見を交換するイベント。



初日の7月18日は、懇親会という名目の宴会ですが、
ただの飲み会に終わらず、なかなか有意義な意見交換ができました。
立場の違う人たちが一つの所に集い、情報を交換する機会は意外と少ない。
貴重な時間でした。



翌日は生産者さんのところへお邪魔しました。
埼玉県から入植された海保さんの畑です。
ご夫婦おふたりで多くの種類の切り花を生産されています。
写真はフロックス、別名オイラン草。
こちらのフロックスは色がすてき!
花も小さめ、ナチュラルで和花のよう。
六合の花は露地栽培が中心です。
露地栽培とはハウスではなく、ふつうの畑で花を作ること。
だからより自然で、山野草のような品種が多い。



ごあいさつにうかがった玄関ホールには、ドライフラワー。
おふたりが花を大切にされているのが伝わってきます。
海保さんの畑はほんとうにきれい。
仕事柄、花の生産者さんの所に行きますが、
どこもいい花を作る方の畑はよく手入れされています。



中之条町の“山の上庭園”に移動しました。
ここで、堀文則さんのデモンスレーションを見ます。
堀さんはジャパンカップという全国のフローリストがその技術を競う大会で、
日本一に輝いたすばらしいフローリスト。



自然の中でのデモンストレーションは、
背景と作品が一つになって、見るものを別世界へと誘います。

堀さんは作品を作りながら、
花屋さん日常の仕事の様子やどういう花を必要としているかなど、
細かく話してくれました。
堀さんからは花のこと、生産者さんからは花屋のことなど時おり質問があり、
会話のキャッチボールをしながらのデモンストレーションが進んでいきました。












前日の18日に行われた金澤さんの作品と今日の堀さんの作品は、
奥のホールに展示されました。
金澤さんは中軽井沢で素敵なお花屋さんをされている大先生です。
お二人の作品はどれも素晴らしく、展示会場は見ごたえのあるものとなりました。

六合の花生産は他の地域と違って、とても興味深い。
なるべく自然に逆らわない農法で、ナチュラルな花を都会に送ってくれる貴重な産地。
これからも応援しています!


六合の生産者さんによるFacebook
「六合もよう花もようSince2016 」
https://www.facebook.com/92nohana/





・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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