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vol.11 はんなり、和バラ。
イングリッシュローズはよく耳にするけれど、和バラ?

茎が細く、枝がしなやかな曲線を作ります。
花は多様、花弁が100枚もあるバラから二重咲きの繊細なものまで。
色はあくまでやさしく砂糖菓子のようです。
和バラはばら作家、国枝啓司さんが作出し、育てているバラ。
滋賀県の琵琶湖のすぐそば、守山市にある農場で大切に育てられています。
有機肥料のみを使用。
大輪のバラではなく、草花のように風にゆれ、枝はたおやかにしだれ、まるで美しい女性がうつむいているようです。枝が垂れても中に針金が入っているかと思うくらい自然に折れてしまうことはありません。
そう、芯の強い日本の女性みたいですね。
毎朝、啓司さんご本人が1本1本手で葉を触り、
バラのようすを確認します。
その時の感触でバラの状態を知り、ハウス内の環境を整えてあげるそうです。

我が家に来て4日目、バラが満開になりました。
花弁が下に下がって、みごとに咲き誇っています。
ガーデンのバラがこんな風に咲いているのはよく見かけるけれど、
切り花のバラの花びらがこれほど大きく広げるのはとても珍しいこと。
バラ自体に力がある証拠です。
国枝啓司さんの農場、ローズファーム ケージでは、
農場の見学もできます。(有料、要予約)
和バラの咲くハウス内を回り、啓司さんの優しい語り口でバラへの愛情あふれる話を聞くのは、バラ好きにはたまりません!
特に、香りの話は私たちフローリストにとっても、とても興味深い経験でした。
バラの香りは、ダマスク、ティー、フルーティー、スパイシーなどいくつかの種類に分類することができますが、
農場見学では、香りの説明とともに、
それぞれのバラの香りを直接楽しむことができます。
見学終了後は、和バラのおみやげも。
もちろん、ネットで和バラの購入もできます。
くわしくはローズファーム ケージのホームページでご確認ください。
http://www.rosefarm-keiji.net/
こんな特別なバラをクリスマスプレゼントにいただいたら、
贈り主のセンスが光りますね。
クリスマスだけでなく、
はんなり、やさしいバラだから、松といっしょにいけてよさそうです。
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