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vol.28 お部屋で紅葉狩り♪


そろそろ紅葉の便りが届いて、秋も本番。
美しい日本を感じられる季節の到来です。
でも、最近の秋は本当に短くて、味気ない感じがします。
いい季節が過ぎてしまわないうち、紅葉の枝でも飾りましょう。



枝ものなら、日の当らないコーナーに置いても大丈夫。
太陽の光が必須の観葉植物に適さない暗いところでも、
グリーンインテリアが楽しめます。
枝もの1本ならケアも楽だし、お花ほど頻繁に水かえする必要もありません。

ただ、枝ものの扱いのコツを知らないとなかなかたいへんなことが多いのも事実。
特に紅葉の枝はハラハラ葉が落ちたり、水分がぬけてチリチリになったりと、
枝ものは難しいと感じている人も多いかも。



買ってきた枝ものは、まず枝先の切り口を新しくして十字にハサミを入れます。
こうすることで、切った枝の側面からも水を吸い上げます。



そして、花瓶の中にいれます。



枝ものは日持ちがよく丈夫なのですが、
花ものと比べて枝が水を吸えない状態にとてもデリケート。
こうして、しばらく深めの花瓶で休ませると先端の葉まで水があがります。
それでも元気にならない枝があったら、燃焼法という水揚げ方法があります。



枝先を十字よりも細かくハサミをいれるか、ハンマーでたたきます。
そして、砕いた枝先を黒く焦げるまで焼きましょう。



そしてこのように焦げたら、すぐに水につけます。



花瓶の水と火の温度差が水揚げの効果を生み、
さらに炭化した枝先は清浄作用もあります。



きちんと水があがったら、枝を切り分けます。
1本の枝を4本に切り分けました。



高低差をつけながら、花瓶に挿します。
無造作にいけても、枝ものは表情があるのでサマになります。
この枝はヒぺリカムの紅葉。

枝ものは種類によって扱いが違ってきます。
買う時に花屋さんに取り扱いのポイントを聞くといいですね。
紅葉といえばモミジ、庭ではきれいですが、枝を切ってしまうとすぐに葉がチリチリになります。
水も下がりやすく難しい枝ものと言えます。
雪柳の紅葉も小さい葉がハラハラと落ちます。
ただ、9月初めの頃に出回る雪柳は緑の葉を染めたもの。
以外に不自然さがなく、日持ちも良いのでむしろ本物の紅葉よりいいですね。
ヒぺリカム以外におススしたい枝ものは、
ブルーベリーの枝や木イチゴの紅葉。
油ツツジやドウダンツツジの枝もきれいです。
紅葉ではありませんが、いつもグレーの葉が美しいユーカリも飾るとすてきです。
ユーカリは殺菌効果があり、これからの季節風邪の予防にも。

やはり、四季のある日本はいいですね。
いい季節、うんと楽しみましょう!




・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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