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vol.34 京都の年の暮れ、終い弘法
日本らしい年の暮れを味わいたくて、師走の弘法さんを訪ねました。
毎月弘法大師の命日にあたる21日は、京都東寺の境内の縁日で、これが弘法さんと呼ばれ、京都の人たちに親しまれています。

まずはお参り。
今年も無事に年の瀬を迎えられたことに感謝。
この日はあいにくのお天気でしたが、すごい人出ででした。

すぐに目についたのが高野槇。
仕事柄、神様や仏様に供えるお榊、おしきみなどは目にしていますが、高野槇をこのように販売しているのを見るのは初めて。
これは勉強不足と反省、早速お話を聞かせてもらいました。

高野槇とは古くから聖地と知られる高野山で採れるマキ属の針葉樹。
大きいものは高さ30mにおよぶとか。
その枝を仏教の宗派を問わず、ご仏壇やお墓に供え、高野槇だけ、もしくは他の色のついたお花といっしょに飾るそうです。

菊の苗を扱う店です。
めずらしい種類の苗が揃っていて、すごくかわいい!
店の前はほのかに菊の香り。
そういえば、京都では軒下に菊の花をよく見かけます。
街並みに合いますねぇ。

冬の定番シクラメンも華やかです。

もちろん、花だけでありません。
古い着物、古道具など縁日らしいお店も。

そして、お正月に欠かせない食材も売られています。

その場で食べ歩きできる食べ物も。
これがなくちゃ、縁日の楽しみも半減です。

これは、京都名物ちりめん山椒。
おばあちゃんふたりで、手作りのちりめん山椒を売っていました。
一パック千円、大盛りです。
つい、行列の後ろに並んでしまいました。
並ぶこと30分、美味しいちりめん山椒を買うことができました♪

普通の2倍は入っています。
お正月らしく南天の半紙にくるまれていました。
薄味と濃い味の2種類がありましたが、
おばあちゃんの手作りのためか、私の番が回ってきたときは、
濃い味のちりめんじゃこは売り切れ、そのかわり“中間”が登場。
お味も色も中間でした。
ちりめんじゃこは小さく、柔らかく上品に炊きあげてあり、美味しい!
味に深みがあるというか、雨の中並んだ価値がありました。
京都にはこの弘法市のほかに毎月25日、北野天満宮でたつ天神市があります。
どちらもにぎやかで楽しい。
縁日にお参りすると普段以上にご利益があるとか。
一回りすると疲れしまうくらいの大きな縁日で、
売られているものも多種多様、行く時は大きなバックをお忘れなく!
弘法市 http://www.touji-ennichi.com/
天神市 http://kitanotenmangu.or.jp/annual_events.php
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