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vol.58 旅の基本は朝市にあり! ローマ編


国が変われば、市場も変わる。
ローマ子の胃袋を満足させるカンポ・デ・フィオーリ広場の朝市。



パリの朝市では前日に運営会社によって出店用のテントの骨組みが用意されます。
当日各自テントを張り営業、翌日にはまたテントの骨組みが片付けらます。
パリの中で、カーンカーンと音をたてて、
金属の支柱を設置したり片付けていたりする様子を見たことがある方も多いのでは。
ローマでは、この広場の朝市が一番有名。
日曜日を除く毎日、市場が開催されます。
フィオーリとはイタリア語で花の意味、1400年頃までこの広場はお花畑だったとか。
広場では、白い大きなテントを張って、木箱を並べて売り場がつくられています。
整然としたパリの朝市に比べて、ちょっと雑然とした印象。
こんなところに、ちょっとお国柄がでていますね。





色とりどりの野菜が所狭しと並んでいます。





広場の中に小さいトラックは横付けです。



これはプンタレッラ。
ローマ子が愛する冬の野菜のひとつです。



そして、どこの野菜のスタンドでも、裏や脇のスペースで、プンタレッラの下処理をしていました。
チコリの仲間で、特にローマ中心に食べられている野菜らしく、
ローマ以外のイタリア人は食べたことがないという人も多いとか。
テーブルの上に並んでいるのが、プンタレッラの花茎の部分。
この部分を食べます。
余計な葉を取り除き花茎だけにして、小さなナイフできれいに処理をします。



きれいになった花茎はプンタレッラ用の平らな網に押し付けて、
細く割いていきます。
この網、ローマ市内の食料品屋さんでも売られていました。
家庭でもこの作業をやるようです。
そして水にさらします。
水にさらすことで苦みを和らげるようです。



そして、このように売り場に並びます。



こちらはおなじみアーティチョーク。





やはり、下処理をしてすぐに食べられるようにして売られています。
ローマの市場はワイルドですね。
潔癖症の方はちょっと無理かも。



早速、その夜に食べたプンタレッラのアンチョビドレッシングのサラダ。
ほろ苦さとサクサクした食感がとても美味しい!
すでに日本でも栽培されているそうです。
日本でもこのサラダが食べられるのはうれしい!
市場のようすはワイルドでしたが、
ローマの庶民の食はすべてこんなではありません。





ローマのお肉屋さんのショーウインドー。
市場でのようすが嘘みたいに整然と食材が並んでいます。
さすがにヨーロッパを代表する食の街です。

市場の野菜といい、肉屋の惣菜といい、
とにかく美味しそうで、すぐに調理できるように工夫されています。
きっと、ローマは働く女性にやさしい街なんでしょうね。
これは、ほんとにうらやましい!

カンポ・ディ・フィオーリ(Campo de' Fiori)
住所:Piazza Campo de' Fiori, Roma
アクセス:トラム8号線ラルゴ・ディ・トッレ・アルジェンティーナ(Largo di Torre Argentina)から徒歩5分
時間:日曜日を除く毎日  早朝~14時ころまで





・森 美保【オフィシャルサイト】

http://www.arrierecourune.com/




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