第1回テイスティング



ソムリエは「外観」「香り」「味わい」の3つについて鑑定をしてそのワインがどんなワインかを判断します。「外観」では、色合い、色の濃淡、液体の澄み具合、グラスに対する粘着性、またスパークリングの場合には泡筋の勢いや長さなど。「香り」はワインがどんな性質なのかを物語る一番の決め手に。「香り」には、アロマブーケという2段階の香りがあり、グラスに注がれたとき最初に自然に香るトップノーズがアロマ、少しグラスを廻したり時間が経過するうちにでてくる2番目の香りがブーケ。自然界の草花や果物はもちろん、パンやバター、ハチミツといった食品の香りもあります。そして最後に「味わい」を見ます。「味わい」には、酸味、渋み、甘み(果実味)、アルコール度のほか、コクや切れ味はどうか、口当たりやのど越しは?そして後味がどのくらい続くかなどをみたあとに、トータル的な味のバランス度を判断します。



<--◆-->


ではテイスティングの方法をお教えします。1.ワインを10mlぐらい口に含み、ゆっくりと行き渡らせる。この時牛肉を噛むように口を動かすと味がはっきりとわかりやすい。2.口をすぼませてほんの少し空気を吸い込むようにすると、口中や鼻の奥で香りを感じることができる。3.香りや味わいを確認したらゆっくりとのどの奥に流し込む。この時にのど越しや酸味の切れ具合を確かめる。4.一気に飲み込んだら、おしゃべりなどをすぐせずに、香りの余韻などアフターテイストを十分に感じるようにする。
こんなことができるようになったら、あなたもただ飲むだけのノムリエからワイン通に。でもレストランの中では、ソムリエのように音をたててテイスティングの真似をするのは、NGです!口の音をさせるのはどんなことがあろうともマナー違反!!香りや味わいは音をたてずに確かめて、ワインやお料理を楽しい語らいとともに楽しむのがスマートですネ。





第2回ワインの素性 >>
壬生有香の「美食画報」 TOPへ >>
美通信 コンテンツ一覧へ  >>