第2回ワインの素性



ワインのラベルのことをフランス語でイティケット(イタリア語ではイティケッタ)といいます。これはその昔、貴族が公式の晩餐会などで着席する序列やその人の出身家系などの情報を書き示したカードのことをイティケットと呼んだもので、ここからワインに関してのさまざまな情報やルール書かれている紙片を「エティケット」と呼ぶようになったのです。

<エティケットに書かれていること>
1.収穫年
2.ワイン名(=ブドウ品種や生産地の場合もあります)
3.生産者又はワイナリーの名前
4.生産地
5.生産国
6.AOCやDOCといったランク
7.容量
8.瓶詰めされた場所
9.アルコール度数



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これらは、そのワインが生産された国の言語で書かれています。また通常エティケットの上部または中央に、大きな文字で書かれているものがワイン名です。


<フランスのワイン名>
フランス・ボルドー地方のワインにはみな「Chateauシャトー」とありますね。シャトーといってもお城があるわけではありません(お城のようなワイナリーはあります)。フランスでは葡萄園のことをシャトーとよび、ボルドーワインはシャトー名=ワイン名。一方、ブルゴーニュ地方は、ワインの生産地域名や村名がワイン名になっています。ただし同じ地区産のワインでも生産者によってワインは異なりますから、当然エティケットも違うものに。だからブルゴーニュ産のワインはワイン名と同じぐらいどの生産者(ドメーヌという)かポイント。例:ワイン名=シャブリ、造り手=シャンソン


ワイン名やエティケットの記載方法は国によって異なります。続きは次回Vol.3 でお話します。お楽しみに。





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