乳ガン

●症状

乳ガンとは、乳腺にできる悪性の腫瘍のこと。できやすい場所はおっぱいの外側の上半分で片側に一か所だけできることがほとんどです。
代表的な症状は「しこり」です。ほとんどの乳ガンはこれで見つかります。しこりの大きさは小豆からあめ玉くらいなどいろいろですが、コリコリして硬く、少しデコボコしています。ガンが皮膚で広がると皮膚としこりがくっついてひきつれたり、乳首がへこんだり、左右の位置が変わったりします。また、乳頭から膿や出血がおきたり、しこりが大きくなると表面が赤く腫れてただれ膿がでたりします。


●原因

はっきりとした原因はわかってはいませんが、女性ホルモンのエストロゲンが大きく影響していると言われています。またタバコやアルコール、ピルなどホルモン剤とも関係があります。40代、50代に多く、中でも出産していない人、初潮が早かった人、初産が高年齢だった人などがあげられます。
また、体質や食生活では、高タンパク、高脂質の食事を好む人や、母親や姉妹に乳がん患者がいる人など遺伝の影響も大きいと考えられています。


●検査

まず医師による触診、また超音波検査です。超音波検査ではごく小さい初期のがんは見つかりにくく、それを発見するために有効なのがマンモグラフィです。マンモグラフィとは乳房用のX線装置で、手で触れてもわからない小さな乳がんも映し出すことができ、早期ガンの発見に最も適した検査方法と言えます。分泌物が出ている場合はその細胞を調べます。また、しこりに針を刺して細胞を調べることもありますが、それでも診断がつかない時は、しこりを切り取って組織を調べることもあります。
乳ガンは、自分で早期発見できる唯一のガンです。普段から自分の乳房を見たり触ったりして、平常時の様子を知り、異常を見逃さないことが大切です。


●治療

主に手術する外科療法と、進行の具合によっては放射線治療、ホルモン剤を投与する薬物療法や抗がん剤の化学療法などを行うこともあります。
手術によって切り取る範囲も、乳房全体を取り除く「乳房切除術」と、ごく初期の段階においては、がんの部分とまわりの乳腺だけを切除する「乳房温存療法」があります。






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