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vol.7 「頑張れ」は禁句?!
欝病の患者さんもつらいけれど、それと同じくらいつらいのが、その周りにいるご家族や恋人、友人です。何もできない歯がゆさや、元気づけてあげられない苦しさ、何とか笑顔が見たいのにその術が分からないばかりに、苦しくなる。でも、せめて本人の前では笑顔で優しくしてあげたい。そんな葛藤があると思います。
まず、患者さんとどんな風に接すればいいのでしょうか。
これは特に難しいことではありません。普通にしていればいいのです。
腫れ物にさわるようにビクビクしなくていいのです。いつも通りでいいのです。
また、励ましは逆効果になるようです。
鬱病の患者さんにとって『頑張れ』という言葉は時に毒になります。
頑張れないから苦しんでいるのです。もう自分の中では限界まで頑張っているのです。
そこでそんな事を言われてしまうと、ますます不甲斐なさを思い知らされ、プレッシャーに感じてしまうとゆうわけなのです。
『大丈夫。ゆっくりで治していこうね。』程度にし、暖かく見守ってあげましょう。
また、欝病には「薬物治療」と「休養」が重要ですが、お薬の管理を手伝ってあげたり、病院に付き添い、同席したりするといいでしょう。そうすることで、少しでも病気の理解が深まり、患者さんに近い存在になれるかもしれません。また、無理に運動や外出を進めず、日常生活上の負担を減らし、休養しやすい環境を作ってあげるのもひとつです。
そして何より・・・専門的で立派な治療者ももちろん大事です。
ですが、自分と同じ不完全な人間が、自分のためにと必死になって向き合って、自分を大切だと思って接してくれるその姿こそが、患者さんの何かを動かすのかもしれませんね。
思いはきっと届く。
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