2012-12-07 12:00
ダイエット・ボディ
子供が整形手術を受ける時代、その裏側には深刻な悩み【アメリカ】

いじめを理由に整形
ジョージア州のティーンエイジャー、ナディア・イルスさんはリトル・ベビー・フェイス基金による支援で整形手術を受けた。(写真はイメージです)
整形を受けた動機は・・・
彼女は普段からクラスメイトから耳が大きいことでダンボというニックネームを付けられていたことを気にしていた。そのことは小学1年生の頃から続いた。おしゃべりだった彼女は内気で非社交的な少女に代わってしまった。10歳の時、ほかの子供にこれ以上耳のことでいじめられないよう、耳を後ろに倒す手術を受けさせてくれるように母に頼んだ。
彼女は現在14歳。最近になって、彼女の願いは特徴のある顔を持った子供の整形手術を無償で提供する慈善団体である、リトル・ベビー・フェイス基金によってかなえられた。
イルスさんはジョージアからニューヨークに移動し、彼女に耳を後ろに倒す以外にも、鼻を小さくしあごを高くする手術が施された。基金は4万ドルの手術費をまかなった。
外見を理由としたいじめ、増える10代の整形手術
いじめによって手術を受けることになるケースはアメリカの10代の間で増えており、全てのケースがそうではないとはいえ、2007年だけで約9万人の若者が整形手術を受けている。ナディアさんは手術前の自分を受け入れるべきだったと思っているが、そのままではいじめは終わらなかっただろうとも思っており、手術を受けたことは後悔していないということだ。
リトルベイビーフェイス基金の委員ドン・モリアリティ氏はこの基金の目的を、児童の生活を変え彼らに新しく自信を与えることとしている。
他にも13歳のニコレット・テイラーさんは学校やネットでのいじめから逃れる為鼻を整形したり、7歳のサマンサ・ショウさんは同じ理由で耳を後ろに倒す手術を受けたことで、世界中から抗議の声が上がった。そんな折、ナディアさんの話がABCのニュースオンラインで浮上した。
いじめ対策に警察の介入も
多くの州は、学校の要請を受けていじめに対して警察の手を借りており、いじめに対する学校側の対策はここ数年間でエスカレートしてきている。アメリカでは46の州でいじめ対策に関する法律が制定され、うち36州ではインターネットを通じたいじめの禁止、13州では、たとえ学校の外で起こったいじめであっても、専門家への通達義務を学校側に科したものである。
外部リンク
リトル・ベビー・フェイス基金 サイト
http://www.littlebabyface.org
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