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2013-01-21 12:00

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「海外で美容整形」は世界的なトレンドに?

美容整形
3分の1が「海外で美容整形」派
大手市場調査会社イプソス(本社:フランス)とロイターの調査で、「より安ければ、海外で治療を受けることを考える」と回答したのは、24か国18,731人中ほぼ3分の1となったことが、昨年11月に報告された。経済協力開発機構(OECD)の最近の報告書(2011年9月)では、最も多い渡航目的として美容整形を、歯の治療や不妊治療などとともに挙げ、こうした傾向が世界各地で増加している要因には、治療費の格差、航空運賃の低下、インターネットによる治療や渡航手配の簡素化などがあるとしている。

この調査は、イプソスが、ロイターから委託を受け、2012年8月7日から8月21日にかけて行ったものである。報告の公表後、関連業界紙なども報告の内容を取り上げて報じた。

メディカル・ツーリズムの主要目的に
イプソスの広報担当副社長ニコラス・ボワイヨン氏は、「多くの国で、メディカル・ツーリズムという考え方が受け入れられている状況が明らかになった。調査を実施した国のほとんどで、少なくとも3分の1の消費者が関心を持っている」との分析を伝えた。国別に見た場合、海外の治療のほうが安ければ「確実に海外での治療を選択すると思う」と回答した割合は、インドでは35%、インドネシアは32%、ロシアは32%、メキシコは31%、ポーランドは31%となっている。

一方、日本では「確実に海外での治療を選択すると思う」と回答した割合が3%、韓国は5%、スペインは7%、ベルギーは9%、スウェーデンは9%と、低い値となった。
また、「確実に、海外での治療を選択すると思う」、「恐らく、海外での治療を選択肢に加える」を合わせた回答者の割合では、イタリアが66%、ドイツは48%、カナダは41%、米国は38%となっている。

若い成人層で高い関心
いずれの国でも35歳未満と35~49歳の成人のほうが(合わせて34%)、50~64歳(15%)よりも海外で治療を受けることに強い関心を示した。特に、インドでは35歳未満全体の86%、中国では77%、イタリアでは71%となり、若い成人による関心の高さを示した。

調査の対象となった国は、次の通りである:アルゼンチン、オーストラリア、ベルギー、ブラジル、カナダ、中国、フランス、ドイツ、英国、ハンガリー、インド、インドネシア、イタリア、日本、メキシコ、ポーランド、ロシア、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、スペイン、スウェーデン、トルコ、米国。(アルファベット順)



外部リンク

イプソス:
http://www.ipsos-na.com/

ロイター:
http://www.reuters.com/

OECD:
http://www.oecd.org/

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