2014-09-25 08:15

食・ヘルス(健康)

経口摂取で確認、アスタキサンチンのシワ形成阻害と肌の保湿

アスタキサンチン
(画像はプレスリリースより)

富士フイルムの研究
2014年9月18日、富士フイルムは優れた抗酸化力を持つことで知られる成分「アスタキサンチン」の効果を、京都大学と共同のマウスを用いた実験で明らかにしました。研究成果は10月14日の栄養補助食品・機能性食品国際学会(ISNFF)2014年大会(トルコ イスタンブール)で発表。

研究内容
紫外線(UVA)によるシワ形成と表皮からの水分蒸散に対するアスタキサンチンの効果を、マウスの経口投与で実験を行いました。

実験は、(1)UVA照射なし群(対照群)、(2)UVA照射群、(3)UVA照射+アスタキサンチン摂取群の3群で実施。

UVAのシワ形成は、シワ面積を指標に検討。UVA照射によってシワ面積は1.4%に増加しました(対照群は0.4%)、アスタキサンチン摂取群は0.6%で、アスタキサンチンのシワ形成抑制効果を確認。

水分蒸散は1時間1平方メートル当たりの水分蒸散量(g)を1単位として検討。UVA照射によって14.6単位に上昇しました(対照群10.5単位)、アスタキサンチン摂取群は11.9単位でアスタキサンチンの水分蒸散抑制作用を確認しました。
アスタキサンチン
(画像はプレスリリースより)

UVAは皮膚の真皮に活性酸素を発生させます。アスタキサンチンはその活性酸素を除去することからシワ形成を抑制していると推察。

水分蒸散はアスタキサンチンが表皮のバリア機能を維持しているセラミドに影響を与えているからと推察し、今後アスタキサンチン含有の化粧品やサプリメントの開発に応用を予定しているとしています。


【参考】
・富士フイルム
http://www.fujifilm.co.jp/corporate/news/articleffnr_0914.html
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