2016-10-31 19:15

ダイエット・ボディ

パスタは高カロリーは間違い?実は理想的なダイエット食材

一般社団法人 日本パスタ協会
パスタは高カロリーで太るは勘違い?
一般社団法人 日本パスタ協会が2016年8月5日~同年8月12日まで全国の20代から50代までの2809人を対象にアンケート調査を行った。結果全体で半数以上の人が「パスタは高カロリーで太りやすい」と思っている事実が判明。しかしこれは勘違いであるらしい。

乾麺パスタの主な原料であるデュラムセモリナは、パンに使用されている小麦粉よりも粒が固く粒子が大きいのが特徴。鉄分カルシウムはお米の3倍含まれ食物繊維も豊富に含んでいる。一般的な小麦よりもゆっくり消化吸収されるため、血糖値の上昇が穏やかになる。

肥満のメカニズムは食事で取った糖の一部が血液に流れ込み血糖となる。この血糖の濃度が上がると膵臓からインシュリンが分泌され、糖を各細胞にエネルギー源として取り込む。余った糖は脂肪細胞へと運んでしまう。

急激な血糖値の上昇は、糖がエネルギーへ消費されないうちに脂肪細胞へ送られ蓄積されることになる。肥満のメカニズムからすると、インシュリンの分泌を穏やかに抑え糖がエネルギーとして消費されるようにすることが大切になる。

GI値(血糖値が上昇するスピードを測定した値)は、食パンが95、白米が85、そばが54に比べパスタは41と主食の中では一番低く、シリアル42やリンゴ40に近い値となっている。この点から意外にもパスタはダイエット向きの食材であるのだ。

健康促進には、生パスタより乾燥パスタ
また4割以上が「乾燥パスタよりも、平打ちや生パスタのほうが健康増進に有効」であると勘違い。

生パスタと乾燥パスタの違いは、乾燥しているか生かの違いだけではなかった。その原料も異なり、乾燥パスタの原料は100%デュラムセモリナ、一方生パスタは一般的なパンと同じ強力粉と卵、塩で作られている。このことから健康増進には、生パスタよりも乾燥パスタのほうが優れていると言える。

乾燥パスタは、時間経過と共に熟成作用が働き麺の食感が向上するため、出荷直後の新しいほうがおいしいというのも間違い。賞味期限は約3年と、乾燥うどんやそばの約1年と比べても長く保存の利く便利な食材である。

マナーもまだまだ誤解が
約4割が正しいとした「口に入りきらないパスタは、歯で噛み切って食べる」パスタの本場イタリアでは、ロングパスタは長いまま食べるのがマナー。噛み切って食べるのは、縁起が悪いとされている。

また未だに1割~2割に人がスパゲッティは音を立ててすするのが正解だと思っていた。スパゲッティは音を立ててすすらず、口に入る分だけフォークに巻き付けて食べるのが、見た目にも美しく正式なマナーである。

因みにフォークとスプーンを使って食べるのは、アメリカやイギリス式のマナー。イタリアではスプーンは出てこない。国によって食べ方のスタイルが異なるため、TPOに合わせてスマートに食したい。

10月25日は「パスタの日」。パスタは運動に必要なエネルギーを効率的に作り出し、満腹感を持続させる理想的なダイエット食材。パスタ協会のホームページでは450kcal以下のパスタレシピも紹介している。

味のバリエーションも豊富なパスタをしっかり理解して、ダイエットに健康増進に活用したい。

(画像はプレスリリースより)


【参考】
※一般社団法人 日本パスタ協会 
https://www.pasta.or.jp/

※一般社団法人 日本パスタ協会 プレスリリース(@Press)
https://www.atpress.ne.jp/news/114660

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