2018-04-25 17:15

食・ヘルス(健康)

「トマト減塩食」で減塩効果が実証!おいしさや調理の手軽さにも期待大

美容NS
カゴメ株式会社 は、女子栄養大学 栄養学部 実践栄養学科 給食・栄養管理研究室(石田裕美 教授、伊藤早苗 助教)との共同研究により、トマト減塩食(*1)の摂取で、減塩効果(*2)指標が大幅に改善することを、ヒト試験で明らかにした。
通常料理の調味料(みそ、しょうゆなど)を減らし、代わりにトマトケチャップやトマトソース、トマトを取り入れることで、減塩効果が期待できることが分かった。

*1:減塩と香味維持を目的とし、減塩で減らした調味料(みそ、しょうゆなど)の代わりに、うま味であるグルタミン酸を含むトマトケチャップやトマトソース、トマトを使った料理を「トマト減塩料理」、そのトマト減塩料理を組み込んだ食事を「トマト減塩食」とする。
*2:減塩効果とは、尿中ナトリウム/カリウム比(次頁に解説)の低下を指す。

日本人は「塩分の摂りすぎ」WHOの目標値の倍以上を摂取
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世界保健機構(WHO)が定める「世界中の人の食塩摂取目標」が5g/1日であるのに対して、日本人の塩分平均摂取量は、男性11.0g/1日、女性9.2g/1日とおよそ倍以上にものぼる。
塩分を摂りすぎると、「ナトリウム」と「カリウム」のバランスが崩れ、「のどの渇き」「むくみ」のほか、「高血圧」の原因に。日本の高血圧の患者数は4,300万人にのぼると言われている。

トマト減塩食で尿中ナトリウム/カリウム比が大幅に改善
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今回の調査では、健康な成人女性を、通常食を食べる群とトマト減塩食を食べる群の2群に分け、それぞれの食事を2週間摂取してもらった。その結果、通常食群に比べ、トマト減塩食群の尿中ナトリウム/カリウム比の低下量は有意に大きな値を示した。これより、トマト減塩食の2週間の摂取による減塩効果が確認された。
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また、トマト減塩料理の「おいしさ」及び「調理の難易度」について質問したところ、89.6%の方が「おいしかった」と答え、62.8%の方が「調理は簡単だった」と回答。
以上の結果より、トマト減塩料理は調理が簡単でおいしく減塩できる料理であることが示された。

減塩食のイメージを払拭する、おいしく手軽な「トマト減塩料理」
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女子栄養大学栄養学部・実践栄養学科の石田教授は、「減塩食というと『味が薄く、満足できない』『物足りなくて、おいしくない』イメージだったが、トマト減塩料理は、減塩を意識せず、簡単な調理でおいしい食事をとりながら自然と健康につながる可能性を持っている」と語った。

カゴメは今後、トマト減塩料理の香味の改善やバリエーションの拡充と共に、トマト減塩料理を用いた減塩の研究や普及を進めていく。
日頃の塩分摂取が気になる方はぜひ、トマト料理による減塩を試してみてほしい。

【参考】
※カゴメ「トマトでおいしく減塩プロジェクト」サイト
http://www.kagome.co.jp/campaign/genen/

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