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オランダ・ヴラールディンゲンのユニリーバ開発研究所のHarry Peters博士らは4月21日付のオンライン版Obesityに、アルギン酸を含んだゲル状のダイエットドリンクによって空腹感が緩和され、ダイエットや体重減少に良い効果をもたらしたと発表しました。

この研究は平均年齢53歳の23人の被験者を対象に行なったもので、朝食の代わりに0.6％と0.8％の「アルギン酸」を含むチョコレート味のドリンクを飲んでもらい、5時間後の空腹感を調査したものです。

アルギン酸は海藻に含まれる水溶性の食物繊維で、体内ではほとんど消化吸収されずに排泄されます。コレステロールや中性脂肪の吸収を抑制したり、人体に有害な物質を便として排出したり、ブドウ糖の吸収速度を遅くして血糖値の上昇を防ぐことから、ダイエットや食事療法にも用いられています。

実験では、アルギン酸入りドリンクを飲んだグループでは入っていないドリンクを飲んだグループに比べて、5時間後の空腹感が30％も少ない結果が出ました。アルギン酸を含んだドリンクのほうが空腹を感じないために、ダイエットの際にはより効果が高いと分析されています。

更に満腹感を持続するには、液体状よりもゲル状で胃を刺激する物のほうがよいと研究者は指摘しています。今後食物やドリンクなどへの応用が期待されます。

外部リンク

Obecity（原文）-http://www.nature.com/oby/journal/vaop/ncurrent/full/oby201163a.html
Health&Beauty Review-http://www.hbrweb.jp/news/1448